バイオマスエネルギー回収施設part6

不可思議な予算執行の真実

 鎌倉市の今年度予算は、山崎バイオ施設について環境影響評価のための3000万円と下水道事業の1200万円が計上されています。下水道事業は、今年度新たにバイオマス事業負担金として、一般会計から特別会計に繰り出されたものです。都市計画決定及び、都市計画法・下水道法事業認可手続きを行なうための予算となっています。このうち、環境影響調査に関しては既に委託契約が終わり執行されています。ところが、下水道のほうは凍結になっています。同じ事業なのに。

 下水道事業を担当する都市整備部では、7月下旬に向けて都市計画決定の手続きのための発注準備を進めてきましたが、7月23日に市長から「山崎バイオ施設建設の判断ができていないので見合わせる」と告げられていたことが、建設常任委員会で明らかになりました。6月議会で市長は、山崎バイオ施設建設について、自分の判断は待っていただきたいが、行政の停滞は本意ではないので事務的には粛々と進めていくと述べていました。(この答弁自体意味不明ですが)その1ヶ月後には、正に行政を停滞させる指示を出していたなんて、信じがたいことです。

 また、今年度予算は市長自らが提案し、議会で可決したものです。環境部所管の予算は執行し、都市整備部は凍結・・・。理解できません。予算執行に関して、議会はチェックする責任があります。行政は報告する義務があるはずです。情報がなければ議会の責任を全うすることはできません。1円たりとも税金を無駄に使わないと言っている松尾市長の行政運営は、疑問だらけです。