鎌倉市では、すでに多くの市民が、NPOやワーカーズコレクティブ・市民活動などを通して、生活課題の解決に取り組んできました。市民が公共性の高い仕事を担うことで、行政の既存のしくみを評価し、改善点や新たなしくみを作る必要性に気づくのです。昨年行なわれた事業仕分けの成果として、職員の意識改革になったと市長は答えましたが、果たしてそうでしょうか。地域の中を駆け回っている現場の声を聞かずして、行政職員の意識改革はあり得ないと思います。
市役所内で、鎌倉市の事情を熟知していない専門家などによる事業評価や、計画立案を行なうことには賛成しかねます。自分の住むまちで、長年活動を積み上げてきた市民の声を受け止め、その声を生かしてこそ、市民生活の豊かさにつながる鎌倉市政になると考えます。
14日から予算特別委員会が始まります。神奈川ネットワーク運動では、事業仕分けに対する疑問や、地域再生につながる地域福祉の重要性・市民協働の必要性など、市民目線で率直に議論を展開していきます。