岡本2丁目の階段復旧について

建設常任委員会を傍聴して

 岡本2丁目マンション問題は、鎌倉市が開発業者に出した許可が不当であるとして、県の開発審査会から2度にわたって許可取り消しが言い渡されたことから始まりました。業者は、県を相手に訴訟を起こし、鎌倉市は業者側に補助参加していました。

 しかし、市長が変わり、市が出した許可は間違っていたとして補助参加を下りたことから、業者との関係が悪化してしまいました。一方、住民の皆さんからは、開発のために壊された階段を元の状態に戻してほしいとの強い要望が出ていました。

 2010年度の鎌倉市の補正予算で、階段の復旧のための測量及び設計の経費が計上されました。しかし建設常任委員会では、住民の皆さんに将来的に本当に安心していただくためには、今階段を直すことより、公共的な土地利用を含め、業者との交渉を進めることが大事だ。階段の復旧によって予想される業者との新たな問題を避けるべきとの意見が多数出ました。また、市の方向性が定まっていないことについても指摘されました。市長は補助参加を下りたのなら、その後の対応にも誠意を持って当たるべきです。

 建設委員会では、全会一致で補正予算から階段復旧工事に関する予算は削除することを、総務常任委員会に送付意見として送ることに決まりました。明日3月3日補正予算について審議されます。11時ごろになる予定です。