子育て支援は親支援

 全国に働きたくても子どもを預けるところがなくて働けない女性は、340万人いると言われています。待機児童問題は深刻です。横浜市では、待機児童はゼロになったと聞きます。鎌倉市では、昨年4月の保育園の待機児童数を42人と報告していますが、10月には76人になり、保育需要には追いついていない状況です。求職中の親の希望にも応えられていません。認可保育園のさらなる整備と併せ、グループ型の家庭的保育や小規模保育等多様な保育サービスを充実させ、ライフスタイルに合わせた選択肢の拡大が求められています。

 次に子どもが小学校に入学しても、学童保育が学校から遠いことや過密状態である等、課題が多く、子どもが行きたがらないとの声も聴かれます。鎌倉市では学童保育は市が運営していますが、他市ではNPOや市民団体等が独自に運営し、様々なメニューを提供している先進事例もあります。子ども達が喜んで行きたいと思うような、魅力ある学童保育となるように、多様なしくみを作る必要があります。

 また、孤立した子育ての中で、育児放棄や虐待なども深刻化しています。まず、子育て中の親がストレスを抱え込まないよう、相談体制を充実させるとともに、子育てのためのサポートが求められています。産前産後の家事・育児支援、緊急時や親のリフレッシュのための一時預かり、また配慮が必要な子どもの支援など、困った時に支援が受けられる制度設計が必要です。さまざまなケースに対応できる子育て支援ができるよう、生活の現場から声を届けます。