松尾市長推薦の6レンジャーちらしは違反か?続編

 松尾市長が代表を務める市長の資金管理団体である「松尾たかしを応援する会」の機関紙「月刊温故知新鎌倉」に、市議選候補予定者の記事を掲載することは、寄付にあたるのではないか。の質問に対し、県選挙管理委員会は、「選挙管理委員会は取締機関ではないので、白・黒の最終的判断はできない」と回答し、総務省自治行政局選挙部選挙課は、「こうした案件については、捜査機関が立件するか判断し、最終的には司法の場で決める」との回答がありました。

 市の選管は、過去の判例や事例がある場合には、「できる」「できない」の判断をしている。本件については、類似した過去の判例等もなく、白・黒どちらとも言えない。としました。

 「月刊温故知新鎌倉」平成25年3月号の裏面には、6レンジャーの記事が掲載されています。名前だけの紹介にとどまらず、写真・公約・プロフィール等、まるで選挙公報さながらの内容です。民間の情報紙に同じ記事を掲載すれば、経費が発生することを考えれば、候補予定者に紙面を提供し、配布したことは、選挙区内寄付行為にあたるだろうとの疑念はぬぐえません。

 市選管の回答にもあるように、「白・黒どちらとも言えない」とされ、判断ができないやり方は、とてもクリーンとは言い難いものです。黒でなければ何をしてもいいとも受け止められます。また、温故知新の表の面には、「分かりやすい市政に取り組みます」と言って、多世代の市民に鎌倉づくりを呼びかける記事が書かれています。子どもたちに、正しい選挙ですと根拠を持って明言できないことは、残念です。