「ともに生きる」学習会とNHK
神奈川ネットワーク運動では、「かながわ『共に生きる』学習会」をシリーズで開催しています。神奈川県の中には、中国・韓国・朝鮮・フィリピン・ブラジル・ベトナム・米国・タイ等、16万人の外国籍の人たちが暮らしています。
1月26日は学習会第2回目で、国際交流財団職員の藤分治紀氏を講師に、「かながわの多文化共生のあゆみとこれから」をお話しいただきました。「外国人コミュニティ調査」から見えてきたことは、文字の読み書き、高齢化、DV、PTA活動、お弁当の作り方等、様々な生活の課題を抱えていることです。問題が複雑に絡まり、深刻化しています。まず、時間をかけて話をし、気持ちを聞くこと。そして、想像力を働かせて、気持ちを考えることの大切さを学びました。NHK会長就任記者会見で従軍慰安婦問題について不適切発言をした籾井勝人氏も学習してほしいものです。
「多文化共生」という言葉は、1990年代の初めに生まれたそうです。もともとは、1980年代に川崎の在日コリアンの社会から生まれた「ともに生きる」という言葉からで、南アフリカのネルソン・マンデラさんの反アパルトヘイト運動の姿勢に似ているかもしれないと言われるのは、かながわ開発教育センターの木下理仁さんです。白人をやっつけるのではなく、ともに歩んでいく、差別のない社会は白人にとっても安心して暮らせる社会であり、それが豊かな国づくりにつながるという考え方だと言われます。
「ともに生きる」ことは、国籍の違いだけではなく、すべての人につながります。そして、誰もが普通に理解できる言葉は、共感を呼びます。「ともに生きよう」気持ちを込めて伝えていきたいと思います。