鎌倉広町緑地都市公園として開園
鎌倉の三大緑地の一つである広町緑地が、4月1日から都市公園として開園しました。5月15日に開園式が開かれました。約48ha(東京ドーム10個分)に及ぶ緑地帯は、多様な生態系を持つ貴重な森です。
鎌倉は、日本のナショナルトラスト発祥の地です。「御谷騒動」に始まり、伝統的に市民の緑地を守る運動が盛んで、広町も周辺8自治体の住民が結束し、粘り強く運動してきました。開発事業者が開発を断念し、115億円を上限に鎌倉市土地開発公社が買い取ることに決まった時も、住民たちはカマを持って集まり、カナムグラの刈取りに汗を流して喜びを分かち合ったと聞いています。
開園式では、広町のたんぼで作ったもち米でついたお餅をみんなでいただいて、祝いました。先日中央公園に伺った時も小学生たちが、全身泥んこで田植えをしていました。鎌倉の子どもたちにとって、豊かな自然は何にも代えがたい環境教育です。子どもたちはじめ、開園以降、一日100人ぐらい、連休には300~400人の人々が訪れているそうです。誰でも自由に入って自然を楽しむことができます。これからも、広大な緑を守っていくために、市民・行政・議会もともに協力し合うことが求められます。