鎌倉市立中学校教科書の選定
8月4日9時半から、鎌倉市教育委員会臨時会が開催されました。議案は、2016年から使用する教科書の選定です。160人の傍聴席は満席状態で、いかに市民が関心を持っているかが分かります。
校長や教員、保護者等による鎌倉市教科用図書採択検討委員会の検討結果が資料として出され、教科書ごとにコメントと☆の数1~3で評価が付いています。選定の注目は社会。地理・歴史・地図は全員一致で帝国書院。公民は意見が分かれました。検討委員会も☆3つ付けた「コンビニエンスストアの経営者になってみよう」という身近な切り口から関心を持って学習に入る東京書籍を推す意見と、「コンビニのお弁当を企画しよう」「コンビニに強盗が入ったら」等、東京書籍は偏りが見られる。一方、帝国書院は、まちの商店を取り上げていることや川崎の障がい者の取組み、横浜の保育所の事例等が記載され、鎌倉市の子どもたちには適しているのではないかという意見です。その後、コンビニ派の委員が趣旨替えを宣言し、☆2つの帝国書院に決まりました。
技能を持った職人さんが市民の生活を支えています。これまでも子どもたちは、店での体験学習を通して、働くことや技術の継承を学ぶ機会を得てきました。子どもたちに何を学んでほしいのか、今回、教育委員の皆さんは、鎌倉市の特徴をつかんで適切な判断をされたと思います。