残念ながら、ごみ有料化と補正予算可決
9月議会では、特別委員会での審議を経て、ごみ有料化に向けての改定条例と補正予算が可決しました。反対11賛成13退席1で、また僅差です。来年4月1日から、鎌倉市民は市が指定するごみ袋を買ってごみを出すことになります。ごみ袋代として市民が支払う金額含め市民の負担は、年間4億5000万円に上ります。多額の市民負担を強いて有料化を実施しても、燃やすごみの削減量は年間2000㌧の見込みで、費用対効果が悪すぎます。
加えて、有料化しても年間焼却量3万トンを切る見通しが立っておらず、有料化が安定的なごみ処理施策の構築に役立つとは言えません。生ごみ処理にせよ、有料化にせよ、市民のごみ減量の意識に働きかけるもので、行動如何は市民の自由な意思によるものです。数値目標に掲げて、市の減量策として行政計画に位置付けて強制するものではありません。
ごみの減量策は、市民が苦しんで行うものではなく、無理なく楽しみながらできるものでなければ、続かないし広がりません。有料化してごみの分別を求めるなら、生ごみを分別収集してエネルギー化することを考えるべきです。その決断が嫌なら、今の焼却量のままで、エネルギー回収できる新焼却炉を早く造るのが最良です。とすれば、有料化は時限的で良いし、名越の焼却炉に33億円もの公金を投入して修繕していることは、全くもったいない話です。市長のちぐはぐな施策では、鎌倉のごみ処理は迷走状態から抜け出せません。