梶原子ども会館の指定管理に反対

6月議会で、梶原子ども会館の指定管理者の指定について提案がありましたが、神奈川ネットは反対しました。以下、反対理由を記します。

梶原子ども会館は、2010年に市が突然閉鎖を発表しましたが、市民から存続の陳情が提出され、議会においても、市の唐突で不透明な進め方を指摘し、子どもの居場所としての存続の陳情に賛成しました。

その後、かまくら子育て支援グループ懇談会と市との協働事業として、梶原子ども会館の運営が始まりました。子どもの居場所として、親たちの交流の場として地域に根付き、来館者数も10000人に上っていました。イベントの開催には、地域の方を講師やスタッフに迎え、地域の多くの人たちが関わり、工夫して会館の運営に当たってきました。地域密着型の児童館として貴重な存在です。子どもが健やかに豊かに育つ地域、顔の見える関係を作るために注力されてきた活動実績をもっと評価されるべきです。市民のやる気をそぐ市の提案は受け入れられません。

少子高齢社会に突入している中、こういった市民の活動を広げ、市民が自治する鎌倉市を作っていくことが、ひいては行財政改革にもつながるものと考えます。鎌倉市の総合計画には、市民協働には市民意識の醸成が必要と記載されていますが、職員の意識を醸成することこそ必要です。加えて、利益を追求するものではない事業について、指定管理を導入することは疑問です。