今回ネットが提案した条例は、施行日を平成24年6月1日にしました。夏の電力需要が上がる前に、市民や事業者にお知らせしたいとの思いからです。まず鎌倉市のエネルギー政策の基本を先に示し、その方針に沿ってエネルギー計画を策定するという考え方です。国の環境基本法でも、平成5年11月19日に公布・施行で、計画は約1年後です。条例の作り方として、まず条例を市民の皆さんにお知らせして、市の方向性をしっかり示し、計画はその後の施行にするのが一般的とされています。
しかし、鎌倉市の見解は、条例の施行日には計画が策定されていなければならない。とするもので、条例の施行日に計画ができていなければ、条例の意に沿わない期間が生じる。つまり、結果的に条例違反になるという見解です。
鎌倉市の手法も一つの考え方であり、見解の相違です。しかし、見解の相違に止まらず、条例違反とする考えを持ち、それを言葉にしたことは、非常に重大だと考えます。しかも、法制担当から、「条例違反」という重い見解を投げられた私たちは、一生懸命取り組んできただけに受けた傷も深いです。こういう鎌倉市の姿勢が、窓口対応などの市民サービスに現れるのではないかと大変懸念されます。鎌倉市の慣例以外は受け入れないというかたくなな姿勢ではなく、これからの時代は柔軟な気持ちで臨んでほしいと思います。
最後に、今後も条例施行日と計画策定日について、調査活動を行なっていきます。この記事をお読みになった皆さんも、是非神奈川ネット鎌倉まで情報をお寄せください。