防災安全まちづくりの推進を!
3月10日、今泉小学校で防災訓練が行われました。230人の住民が集まり、AEDの使い方や担架の作り方・怪我人への対応・備品について等の講習を受けました。
東日本大震災から、今日で2年が経過しましたが、大きな津波被害を受けた被災地域の復興はまだ先が見えず、原発事故からの復旧は全く未知数です。被災地を忘れることなく、被害を最小限に食い止める減災の観点で防災対策に取り組まなければなりません。
■避難場所の確保は喫緊の課題
3.11の震災後すぐ、神奈川ネットでは、東海地震の強化地域になっている静岡県沼津市を視察しました。避難タワーや、高台へ避難できる避難階段が随所に設置され、全てにがけ崩れ対策が取られていました。実際に上ってみると、手すりはもちろん、夜間でも安全に避難できるよう、太陽光発電による照明や足元ライトが設置され、逃げる立場に立った整備がされていましした。私たちはこれまでも、崖崩れ対策や、狭あい道路の整備、避難場所・避難経路の確保について提案してきました。新たに先進市の事例を紹介し、夜間でも、地理に不案内な人でも素早く避難できる対策をとるべきと具体的な提案をしました。市民が安全に避難するために、県へも働きかけ、避難階段やルート表示などの対策を急ぐべきです。
■総合防災マップの作成を
鎌倉市では、今年度末までに14.4メートルの津波に対応した津波ハザードマップを配布することになっています。それ以外にも、防災マップ、海抜マップ、土砂災害ハザードマップなどを配布していますが、神奈川ネットは、液状化想定区域や急傾斜地崩壊危険区域なども含めた総合的な防災マップの作成を提案しています。また、観光客の多い鎌倉市では、四季折々に人の流れが大きく変わります。日時を変えた津波災害発生時のシミュレーションを行なうことにより、行政は対応しやすく、避難者にとっても逃げる方向やタイミングなどがわかりやすくなります。防災教育などに役立てることもできることから、この動画ハザードマップの作成を提案してきました。現在作成中ということで、新年度には市のホームページにアップされる予定です。