松尾鎌倉市長に対する問責決議可決

 松尾市長が、議員の議会内の発言をいくつか取り上げ、「市から議会に対して懲罰をするように申出するなどの法的措置が可能かどうか」、総務部職員に命じ、市の顧問弁護士に相談させていたことが、今議会の一般質問で明らかになりました。これを受け、市と議会の信頼関係を大きく失墜させるものであることから、多数の議員が共同で、松尾市長に対する問責決議を提案し、賛成多数で可決しました。

 この件については問題が2点あります。1つは、市長の議会への自立権の侵害です。弁護士の相談記録にも、「議会の自立権の問題であり、市長が申し出ることについては、筋が違うのではないか」「市長からの申し出は、議会への干渉になるのではないか」等とし、対応は難しいと結論付けています。議員は市長の部下ではありませんし、市議会議員の市民に付託された自由な言論を侵害することになり、無謀な考えです。

 2つ目の問題は、市の顧問弁護士に相談しており、不当支出の疑いです。顧問弁護士の設置目的は、行政の執行事務に関わることを相談するためで、市長の相談は、この目的に合致しているとは言えません。しかも、職員を使って無駄な仕事をさせたことになります。分別のない利用の仕方は看過できません。反対討論がありましたが、鎌倉市議会は、常識ある判断をしました。ごみ問題もおお揉めで、これについても問責決議を出したいぐらいです。