鎌倉市の待機児童対策に疑問
9月議会で、2つの認可保育園新設について、補正予算が提案されました。
一つは、鎌倉市で認定保育施設を運営しているNPO法人「保育室みつばち」です。鎌倉市は社会福祉法人にしか認可の許可を出さないことから、NPO法人のみつばちは、社福取得のために、新園舎への移転、資金の工面等、様々な手続きに奔走しています。県にヒアリングをしたところ、県下でもNPO法人の認可保育園があり、許可できるとのこと。NPOセンターを他の自治体に先駆けて作った鎌倉市ですが、旧泰然とした体制から踏み出せない状況です。また、新園舎移転先の自治町内会始め、近隣住民の理解を得るために連日説明に伺い、時間をかけて話し合いをしてきたということです。市はその対応記録の提出を求めたそうです。これまでも鎌倉市は、近隣住民の理解を得ることを大前提としてきました。
一方、もう一つの「社会福祉法人翆峰会」の保育園は、突然前触れもなく提案されました。建設予定地雪ノ下横町町内会からは、会長名で反対の要望者が提出され、本日の教育子どもみらい常任委員会でも質問が相次ぎました。さらに、当該地への至る道路が狭いことから、開発許可を得る必要がない500㎡以下の土地利用にして残地を残すという手法についても、疑問の声が上がりました。市の対応の甘さに疑念を抱きます。
鎌倉地域の待機児童対策は、鎌倉市にとって重大な課題であることは認識しているものの、あまりに拙速すぎます。子どもたちを快く受け入れてもらうためには、手続きをきちんと踏むべきです。